ごあいさつ
地域それぞれの医療の在り方
「地域医療」に決まった形はありません。医療環境、地理的条件、行政との関わり、そして何よりそこに住まう人たちのニーズで、その地域における最良の「地域医療」は決まってくると思います。私たち長崎県離島医療医師の会(もくせい会)は、決して恵まれた医療環境とは言えない離島を多く抱える長崎県において、40年以上にわたり最良の地域医療を模索してきました。その地域に根付き、各地域において健診をはじめとした疾病の一次予防から、専門的な治療、そして個々に合わせた看取りの場まで、一貫して関わることができるのは私たちの強みだと考えています。
あなたも島で地域医療をやってみませんか!
私たちの関連病院では病院総合診療医や総合診療専門医および家庭医療専門医の関連プログラムを有しています。こういった専門医取得を目指し、全人的な医療を行いたい先生方はもちろんのこと、サブスペシャリティを求めつつ専門外の知識も学びたい先生など、様々な人材を募集しています。
2024年に始まる医師の働き方改革も念頭に、work life balanceも意識しながら地域で働く医師のサポートができればと考えています。まずは一度、我々の病院の見学、そしてなによりそれぞれの島の魅力を体験に訪れてください。
長崎県離島医療医師の会(もくせい会)
会長 平 光寿
長崎県離島医療医師の会(もくせい会)概要
長崎県は九州の最西端に位置し、大小約600の島々を有する全国一の離島県です。うち有人島は77を数え、県の面積の40%を占め、県人口の10%弱にあたる約12万人が暮らしています。長崎県では、これまで40数年にわたり離島での医療システムの確立と「長崎県医学修学資金貸与制度」と「自治医科大学制度」での医師養成に取り組み、全国的にも類を見ないモデル的な地域医療体制が構築されています。
会員数 285名
令和5年5月現在
正会員 | 140名 |
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準会員(医師) | 15名 |
準会員(学生) | 129名 |
特別会員 | 1名 |
長崎県の離島・へき地において住民のニーズにあった地域医療を展開するとともに、離島およびへき地医療の向上・発展に貢献することを目的としています。
会の名称「もくせい会」の由来
長崎県が国立大村病院を医学修学生の臨床研修病院と指定した時に、県は修学生のための宿舎建設に踏み切りました。宿舎が出来上がろうとする時に修学生の同窓会の名称をどうするかが議論されたのが、ちょうど木犀(もくせい)が咲こうとする時期でした。また、修学生は親元病院を中心に離島医療に従事することになることから、イオ、エウロパ、カリストなど10個を超える衛星を持つ太陽系最大の惑星である木星(もくせい)に因んで『もくせい会』はどうだろうかということになり、宿舎の玄関に木犀を植樹しました。